映画「そして、バトンは渡された」を見た。意を決して。覚悟を持って。
だって泣く映画らしいし。手放しにハッピーな涙ではなさそうだし。でもまあ、ネットフリックスで見れるし、永野芽郁ちゃんが出ているしということで見た。悲しい映画はそこに感情を引っ張られるので、精神の回復期間も考慮してゴールデンウィークに見た。
以下ネタバレがあります。
で、感想。
どこに感情を持っていったらいいのかわからなかった。
物語としては、永野芽郁ちゃん演じる優子が諸事情により、いろんなお父さんのもとで育っていくお話。
僕の中での登場人物のイメージはこんな感じ。
自分勝手なお父さん:大森南朋さん
自分勝手なお母さん:石原さとみさん
人が良すぎる2番目のお父さん:市村正親さん
人が良すぎる3番目のお父さん:田中圭さん
大人に振り回される娘:永野芽郁ちゃん
自分勝手チームには共感できないし、かといって、人が良すぎるチームもあまりに人が良すぎて共感できないし、永野芽郁ちゃんはかわいそうだし。って感じで、なんかどこにも感情移入できない。
お話としては、登場人物のすべての人が永野芽郁ちゃんにいろんな形の愛情を注いで育てましたよ!永野芽郁ちゃんは幸せでしたよ!ってことだと思うのだけど、冷静に考えると永野芽郁ちゃん(優子)は、
やっぱり不幸!
だと思う。人が良すぎるチームの市村正親さん、田中圭さんがいたから良かったようなものの、優等生キャラの自分としては、ちょっと、自分勝手チームの大森南朋さん、石原さとみさんがなんだかなー、納得いかんなー、という感じ。
そもそも、大森南朋さんが調子に乗ってブラジル行くとか言わないで、楽しく石原さとみさんと永野芽郁ちゃんと暮らせば良かったと思うし、石原さとみさんも自分の体の状況(体が弱く海外に行けない)のことをちゃんと大森南朋に伝えれば良かったと思うし、大森南朋さんからのブラジルからの手紙も隠さずに、ちゃんと永野芽郁ちゃんに渡せば良かったと思うし、、、、(そうすれば、結局また3人で一緒に暮らせたのでは)
大森南朋さんと石原さとみさんと優子(永野芽郁ちゃんの子供時代)で遊園地に行くシーンがあるけど、そこがすごい幸せそうだったので、その対比でその後の人生が辛すぎる。あの遊園地こそが平凡だけど本当の幸せでは?それを捨てて、ブラジルに行くってどういうこと?
諸悪の根源は大森南朋さんですな。反省してほしい。ほんとに。
映画としては、「ちょっと悲しいけどハッピーエンド風」な終わり方だけど僕の中では「幸せになって良かったね。」ってことはなくて「ただただ悲しい気持ち、やるせない気持ち」が残る映画でした。
で、この映画の見どころ。
永野芽郁ちゃんの泣きの演技が見れます。泣く演技をさせたら若手俳優(最近女優って言ってはいけないの?)ナンバーワンでは!この映画では泣くシーンがたくさんあって、
泣きの芽郁、ここにあり!
って感じです。
でも、僕の中で「永野芽郁ちゃん、演技派だな!」っと思ったのは、校庭から飛んできたボールが永野芽郁ちゃんのお腹に直撃するシーン。
「う"っ!!」
って言って痛みに耐えるシーン。ちょっとコミカルだけどオーバーすぎる事なくリアリティもあって可愛らしさもあっての「う"っ!!」 さすが演技派!最高!見どころです!?
おしまい。