output43’s blog

誰かに都合よくいい感じで見せたい雑記

映画「アルプススタンドのはしの方」の感想

映画「アルプススタンドのはしの方」を観た。

https://www.netflix.com/jp/title/81521762

よかった。

僕は思春期にちゃんと青春をできなかったまま大人になってしまったこともあり、青春系の映画は好き。

で、青春系映画はざっくり2種類。

・陽キャが贅沢な恋愛の悩みを抱えつつキラキラとあーだこーだする映画。

・陰キャが日々うまくいかない日常に悩みながらあーだこーだする映画。

で、「アルプススタンドのはしの方」は後者の方だった。

以下、少しネタバレがあります。

 

この映画、基本は野球場での4人(男の子1人、女の子3人)の会話劇なのだけど(野球のシーンは一切ない。)、メインの4人がみんな何かしらの悩みを抱えている。

人間関係、将来、恋愛、、、、

でもみんなうちに秘めている。のび太みたいに悩みを大きな声で出せない。周りの人にアピールできない。

何かしら自分で落とし所をつけながら、1人で静かに頑張って生活している4人。

そんな4人が、「4人での静かな会話」と「野球を観戦」する中で少しづつ少しづつ変わっていく様子が見ていて心地よかった。

変化球的な秘密があったり、驚きの展開みたいなのはなくて、基本はよくある話。よくある悩み。それが、野球の試合展開と共に明らかになっていって、時に野球の展開とも絡んで少しづつ前を向いていく。丁寧な展開。

悩みが解決していくのは話としてはよくある展開かも知れないけど、

その王道の道を変な調味料を入れて余計なアクセントをつけることなく外れずにまっすく進んでいって、最後の最後も超ど真ん中な結末で終わるってすごく良い。心地よい。超ど真ん中だけど後味が今までにない感じって良い。正統派素敵。好きな映画。ちょっと自分も頑張ろっかなって思える映画。

個人的には話の中で、ずーっと女の子たちが「犠牲フライ」を理解しないまま、そして男の子も説明しないまま進むところ、男の子と女の子たちの距離感が思春期な感じで良かった。

あのもどかしくちょっとむずがゆい感じ。

あ、なんか若返った気がする。

頑張ろ。

 

おしまい。