output43’s blog

誰かに都合よくいい感じで見せたい雑記

靴下派と裸足派

今週のお題「お気に入りの靴下」

小学校時代。
僕は「しっかり靴下を履く派」であった。

しっかり靴下を履く派。
暑い夏であっても、ビーサンなどは基本的には履かず、運動靴に靴下をしっかり履くスタイルで暮らしていた。
なんか、靴下を履いていないと「だらしない感じ」がして嫌だったのだ。

が、僕のスタイルと真逆を行く友達がいた。
その子は裸足で靴を履くのだ。靴下を履かないでそのまま靴を履くのだ。
夏でも冬でも裸足。裸足に靴。
石田純一スタイル。
(以後彼のことを純一と呼ぶ。)

純一は背は低め。少し長髪でちょっとワイルドな感じ。
そして、虫が好き。

恐ろしいぐらい僕と真逆。
僕は虫苦手。

ある日の放課後、
純一を含むその他友達と一緒に帰ることがあった。
で、流れで「かばん持ち※」をして帰ることに。

※じゃんけんで負けた人が友達のランドセルを1人で全部持って、ある程度の距離を運ぶ遊び。

何回かじゃんけんして、負けた人がランドセルを運んで、、、を繰り返していく中で、とうとう僕もじゃんけんに負けてしまった。

で、
2個先のマンホールまで運ばねば。はあ。

って感じで、純一のランドセルを持つと、、

軽い。
超軽い。
恐ろしいぐらい軽い。
小指で持てるぐらい。

僕は純一に聞いた。

「ランドセル軽くない?」

「何も入れてないから。」

彼はそう言って僕にランドセルの中身を見せてくれた。

そこには、

少し泥のついた縄跳びがひとつだけ。

ええええええええ。
なんで教科書ないの???
筆箱はどうした???
漢字辞典はどうした???
給食袋はどうした???
図書館で借りた本は入っていなのか???

当時の僕はけっこう真面目少年だったので、
縄跳びしか入っていないランドセルにめちゃくちゃ衝撃を受けた。

衝撃を受けている僕を見て純一は笑っていた。
穏やかに笑っていた。

この件の記憶はここまで。その後のことは覚えてない。

純一とは同じクラスになったことがなくて、中学生になる前にいつの間にかいなくなっていた。

今何やってるのだろう、純一。
常識にとらわれない男、純一。
けっこう大物になってそう。

おしまい。