output43’s blog

誰かに都合よくいい感じで見せたい雑記

運のいい男、フーリエ変換の波に乗る。

今週のお題「叫びたい!」

大学4年生、冬。
僕と友人は大学内にある「学生が自由に集まって勉強できる部屋」で、せっせと勉強していた。
なんでかっていうと、次の日に大学院の入試があるから。

なぜ大学院に進むのか?
僕は専攻した学科の勉強をするにあたり4年間では満足できず、
もっと勉強したい!
いずれは博士号もとってそのまま大学に残って学問を極めたい!

なんてことは全然なくて、
これっぽっちもなくて、
みじんもなくて、
単に

就職活動に失敗したから

正確に言うと

就職活動自体をしなかったから

大学院に進むことにしたのである。
(中ぶらりんにならないための消去法的選択!)

なんで就職活動しなかったかって言うと、
就職活動を始める時期を分かってなくて、ぼけーっとしてたら大学4年生になっていたという感じ。おばか。

で、話戻って、
次の日の試験に向けて僕と友人はラストスパートをしていた。ガリガリガリ。

そこにもう一人の友人がやってきた。
そしておもむろに聞いてきた。

「フーリエ変換、大丈夫?」

「聞いたことあるけどよく分からなーい。」
(習ってはいたけど身についていない。)

その友人は、
「覚えておいたほうがいいよ。」
と言って、その勉強部屋にあるホワイトボードにさらさらっと数式を書いてプチ授業をしてくれた。

で、次の日。いざ試験!

試験問題を見ると、、、、
出たあー、フーリエ変換!
できる!できるよ!この問題だけ!

大きな問題が5〜6問くらいあったけど、フーリエ変換の問題以外はまあよく分からず。とりあえず何か書いて埋める。

合格発表の日。

合格者の受験番号は大学の構内の掲示板に貼り出されるシステム。
僕といつも一緒に勉強していた友人は、ドキドキしながら掲示板へ。
既に、番号は貼り出されており人だかりができていた。
僕らは、順番を待ちつつ少しつづかき分けながら前に進んだ。

ドックン、ドックン。
自分の番号を確認。
あったー!

ドックン、ドックン。
続いて友人の番号も確認。
あったー!

僕らは顔を見合わせた。
そして次の瞬間!

いえええええええええええええい!

特に打ち合わせしたわけでもないけど、僕ら2人は勝利の雄叫びを上げながら、ゆく宛もなく全速力で構内を走り回った!

合格の喜び。
勉強からの開放感。
就職までの2年間の猶予。

いろんな感情が一気に爆発して、
抑えきれなくなって、
僕と友人は意味もなく走り回った。
息が切れるまで走り回った。
犬は喜び庭駆け回る。

薄暗い構内。贅沢な吹き抜け。長い廊下。風を切って笑顔で走る2人。ウィニングラン。
良き思い出。

で、振り返るにとても運が良かったと思う。
ドンピシャ!フーリエ変換!
友人によるフーリエ変換プチ授業がなければ、
フーリエ変換ビッグウェーブが来なければ、
僕は絶対に不合格だったと思う。

ちなみに、
この話を思い出してフーリエ変換を調べてみたけど、、、
今の僕には何も分からない。
何の式なのか、何に利用する式なのかさっぱり分からない。

分からない〜。
分からない〜。
どう解くのか〜。

おしまい。