output43’s blog

誰かに都合よくいい感じで見せたい雑記

地下鉄に菩薩様 その1 〜美しき石原さとみ〜

地下鉄に乗ったら菩薩様がいました。よーく見たら東京メトロの中刷り広告の石原さとみでした。神々しく美しい。外国人の美しいとは違う、和の美しさ。和なのに世界で通用する美しさ(2015年世界で最も美しい顔ランキング19位)。

石原さとみは顔の作りからすると「美しい」ではなく「かわいい」と表現されるべきである。
が、しかし、「美しい」である。
内面、外面共にかわいいに磨きをかけて磨きをかけて、キラキラと輝きを増しに増していった結果、「完璧なかわいい」に近づき、結果としてその状態を表現すると「美しい」ということになるのだ。

と絶賛の石原さとみであるが、
僕の中で石原さとみは売れない芸能人になるはずであった。本当は。。。


思春期に非モテで容姿コンプレックス、対人関係の悩みを両手でどっさり抱えていた僕は、当然のことながら女の子と自転車で放課後帰ったり、花火見に行ったり、卒業式の帰りにみんなでコンサートいったり、そんな華やいだことは微塵もない暗黒学生生活であった。文化祭でクラスのみんながステージに立って演劇を繰り広げる中、僕は照明係だったり音響係だたったり、まあ、陽の当たらないコケ生活だった。

そういう男の多くが進む道。必然的にアイドル好きになった。コンプレックスなどから逃避しそこに生きる糧を見つけていた。

南野陽子めちゃくちゃかわいいな。年の差はあるけど結婚するしかないな。中山美穂はちょっと違うな。タイプじゃないんだよねー。菊池桃子はお姉さんな感じで結婚の対象にならないけど、とは言え顔も声も可愛いな。などなど、日々現実から目をそらし、妄想の中で自問自答しながら生きているのであった。
そんな風にアイドルのことばっかり考えていると、次のステップとして青田刈り的なことを始める。この子は今はパッとしないけど、ダイヤの原石、これから売れるとか、この子は事務所が押してるけど残念ながら売れないね。とか。
そして、数少ない友達にもそんな話をするようになる。

僕「広末涼子はこれからくるね。売れるね。」
友達「ふーん。誰それ。」

しばらくして広末涼子売れる。

友達「お前の言ってた子、売れてるじゃん。すごい人気じゃん。」
僕「まあ、思った通りだよ。ふふ。」
(心の中:
よっしゃー、俺すごいだろ!←何もすごくない。
アイドルと言えば俺だな!←周りよりはちょっと詳しい程度。)

そんな感じで、自分の存在価値をアイドルに依存して高める(実際は何も高まっていない、、、)事で日々の心の平穏を保っていたのであった。

そんな中、ホリプロスカウトキャラバングランプリという勲章を引っさげて石原さとみは僕の前に現れた(単にテレビで見ただけ。)。
つづく