今週のお題「マイルーティン」
健康のためにウォーキングをしている。
で、決まった手順としてウォーキング終盤に
急&段数の多い階段
を登ることにしている。
まあ疲れる。すっごい疲れる。
太ももがパンパンになる。
文字通り肩で息をする状態になる。
むはぁ、むはぁ、ぐ、ぐるしぃ、、、、
で、思い出したこと。
中学1年生の時。
テニス部の練習の帰り、冬も近づき夕方だけど結構暗い夜道、
何故かその日は
女子の先輩2人と僕1人
で一緒に帰っていた。
普段は同級生のテニス部の友達と帰っているのに。
後にも先にも女子の先輩と一緒に帰ったのはのその時だけ。
っていうか、中学時代に女子と帰ったのはのその時だけ。
その日に何があったのだろう。同級生はどこに消えた!?
記憶がない。
で、
帰り道に急&段数の多い階段があった。
最短で家に帰るにはその階段を通るしかなく、みんなその階段を使っていた。
階段に差し掛かると、僕はラケットのグリップ部分を上に、面の部分を下にして、面の部分をサッカーのリフティングをするように膝で交互にバンバン蹴りながら歩き出した。
なんでそんなことし始めたのか覚えてない。
でもって、ちょっと緊張していることもあったのであろう、その状態で少し早足で階段を登り始めた。
僕が先頭。後ろからついてきてくれる女子の先輩2人。
ちょっとペースが早かったこともあって、
「そんなに急いだら息切れしちゃうよ。」
「ゆっくりで大丈夫だよ。」
優しい声をかけてくれる先輩。
「全然大丈夫です(キリッ)!」
ちょっとカッコつける僕。
悲劇の始まり。
階段の半分ぐらいでかなり苦しくなってきてしまった。
「無理しないで。もうちょっとゆっくで大丈夫だよ。」
再び優しい声をかけてくれる先輩。
「全然大丈夫です(キリッ)!」
平静を装いカッコつける僕。(カッコついてない。)
早足だけでもつらいのに、無駄にラケットを膝で蹴る動作をしているため(やめるにやめられれない。)つらさは増すばかり。
でも、僕の後ろには2人の女子の先輩。
まさに、絶対に負けられない戦いがそこに!
ペースを落とすことなく、肩で呼吸などすることなく、なんとか、最上段まで登り切った僕。
めっちゃ苦しい!
深呼吸したい!
肩で息したい!
でもまだ戦いは終わっていない。
僕は、体を大きく動かすことなく
鼻、耳、唇の隙間、毛穴などすべの穴を利用し酸素を取り込んだ。
なんならエラ呼吸もしていたに違いない。
「辛かったでしょ。ふふふ。」
「ちょっと苦しくない?ふふふ。」
優しい笑みと共に話しかけてくれる先輩。
「全然大丈夫です。」
呼吸を乱すことなく答える僕。
「すごいね。体力あるね!ふふ。」
「若いね。やっぱ違うね!ふふ。」
お褒めの言葉をくれる先輩。
「普通ですよ(キリッ)。」
満足げな僕。
まあ、完全にバレていたなあ。
きっと、呼吸は乱れていたし、肩で息もしちゃってたかもしれない。
でも、男の子のプライドを傷つけずに褒めてくれた女子の先輩2人。
大人の女性の対応。素敵な先輩。
その節はありがとうございました。
もしよかったら、もう一度僕と階段登ってくれませんか。
そしたら、あの時みたいに息を切らすことなく(めっちゃ息切れていたけど)スタスタと階段を登り切って見せます!
おしまい。