最近、こんなニュースが。
で、ストリートピアノ反対!とか賛成!でなくて思い出したこと。
大学1年生のとき、僕は友人と大学近くのデパートに買い物にでかけた。テニスボールか何かを買いに行ったような。テニスボール!若々しい!
一緒にでかけた友人は僕と同じ大学1年生なんだけど、風貌がお父さん。おじさん。どっしり。少し髪も薄め。
彼は大学から離れた県の出身で、大学近くのワンルームを探すべく不動産屋と物件巡りをした際、ずーっと「子供の物件を探しているお父さん」に間違われちゃうくらいお父さんでおじさん。
なんで彼と仲良くなったのか覚えてないけど、いつも穏やかで優しい口調で一緒にいるだけでホッとするような。そんな人。
で、買い物の話。目的の買い物も終えてデパート内を2人でブラブラしていると、楽器屋さんが。で、そこに電子ピアノが。
「最近弾いてないなあ。」
ぽそっとおじさんな友人が言う。
「え、弾けるの?」
「弾けるよ。」
「うそ〜。猫ふんじゃったとか?」
「他の曲も普通に弾けるよ。」
で、彼が鍵盤にそっと手を置く。そしておもむろに弾き出す。
聞いたことのあるクラシックの曲!(曲名分からない。。。素養がないって悲しい。)
楽器屋の店先で軽やかにピアノを弾いちゃうおじさん。でも、大学1年生。なんか、色んなギャップが交錯。かっこいい!
「すごいじゃん〇〇くん!『少女に何が起ったか』(←昭和のドラマ。キョンキョンが出てたやつ)のチャランチャラーン、チャランチャラン、ってやつも弾ける?(素養がないって悲しい)」
「弾けるよ。」
チャランチャラーン、チャランチャラン♪
かっこいいー!
その後も僕の鼻歌クラシックを聞き取ってはリクエストに応えて弾いてくれるおじさんな友人!
平日で人も少なかったけど、それでも遠巻きにチラホラとギャラリー。
かっこいいー!
数曲演奏してもらって僕らはそこを離れた。
興奮そのままに
「すごいねー〇〇くん。びっくりしたよ。かっこよかったよ!」
と言う僕に、ドヤ顔をすることなく優しくただ微笑む彼。
かっこいいー!そういうところが彼のいいところ。いつも穏やか。今何やってるんだろう。元気かなあ。ノスタルジーなストリートピアノの思い出。
おしまい。