今週のお題「夏物出し」
「この曲を聞かないと夏が始まらないっ!!!」
6月だか7月。
中学の音楽の授業。
30代手前、
日に焼けて、
髪がクルンクルンって跳ねてて、
いつもノリノリで授業をする
若き音楽の先生は僕らにそう訴えた。
そして、レコードをかけた。
くーちびるつんととがらーせてー♪
大瀧詠一さんの「君は天然色」だった。
僕らは世代ではないので、
なんとなーく聞いたことはあるけど、よくは知らない曲。
曲を流しながら、先生が曲の解説。
何を話してくれていたかあまり覚えていないのだけど、
「声がいい!」
「音がいい!」
「ジャケットがいい!」
「オシャレ!」
「夏が目の前に広がる!」
みたいな、とにかく絶賛をしていた。
で、唯一はっきり覚えているのは、
「ほら、みんな耳を澄ませて。くるよ。虹がかかるよ!かかるよ!」
ピューーーーーン♪
「ほら、夏がきたー!」
曲の後半の歌詞、
手を振る君の小指から
流れ出す虹の幻で
空を染めてくれ
ってところで、虹がかかる音がするのだ。
とにかく先生がハイテンションで絶賛していて、なんかその雰囲気に押されて後日CDを買ってしまった。
※リンクは40周年バージョンのCDですが、僕が買ったのは30年以上前。当時はCDがまだあまり普及していない時代でCD化していないものも多くて、レコード屋の一角のこじんまりとしたCDコーナーでこのアルバムを発見して喜んだ思い出。
購入の動機はほんと「音楽の先生があまりにも絶賛するから」だけだったけど、結果買ってよかった。
(日本の音楽史に残るアルバムのようだったけど、当時の僕は何も知らず、、、)
音楽的素養0の僕だけど、
この「A LONG VACATION」
なんかオシャレー
なんかいけてるオトナー
な感じで、
中学生だった僕はちょっと大人になった気分に。
アルバムの中のFUN×4って曲がちょっと大人な感じの恋愛要素があって好きで、
手に入れてしまったよ
お目当てのあの娘を
ってところは今でもふとした瞬間になんか口ずさんだりする。
最近何か手に入れた覚えはないけど。
君は天然色って、今でもCMに使われたりして聞くことがあるし、でも色褪せた感じもないし、本当すごい曲なんだなー、音楽の先生、素敵な曲を紹介してくれてありがとう!多感な時期に良い音楽に触れる機会を作ってくれてありがとう!あれが本当の意味での音楽の授業!やるね先生!元気かな?
なんてことを考えた今週のお題。
おしまい。
☆おまけ
YouTubeで「君は天然色」をあらためて聴いてみたのだけど、虹のかかる「ピューーーン♪」の音が小さくなっている気が。。。音楽室で聴いた時、自分の部屋で聴いた時は、もっとはっきり聞こえたような。虹がはっきりかかっていた記憶。思い出補正がかかっているのか、単に老化で高音が聞き取りにくくなっているのか。。。