output43’s blog

誰かに都合よくいい感じで見せたい雑記

夏と「君は天然色」

今週のお題「夏物出し」

 

「この曲を聞かないと夏が始まらないっ!!!」

 

6月だか7月。

中学の音楽の授業。

30代手前、

日に焼けて、

髪がクルンクルンって跳ねてて、

いつもノリノリで授業をする

若き音楽の先生は僕らにそう訴えた。

 

そして、レコードをかけた。

 

くーちびるつんととがらーせてー♪

 

大瀧詠一さんの「君は天然色」だった。

僕らは世代ではないので、

なんとなーく聞いたことはあるけど、よくは知らない曲。

曲を流しながら、先生が曲の解説。

何を話してくれていたかあまり覚えていないのだけど、

「声がいい!」

「音がいい!」

「ジャケットがいい!」

「オシャレ!」

「夏が目の前に広がる!」

みたいな、とにかく絶賛をしていた。

で、唯一はっきり覚えているのは、

 

「ほら、みんな耳を澄ませて。くるよ。虹がかかるよ!かかるよ!」

ピューーーーーン♪

「ほら、夏がきたー!」

 

曲の後半の歌詞、

 

手を振る君の小指から

流れ出す虹の幻で

空を染めてくれ

 

ってところで、虹がかかる音がするのだ。

 

とにかく先生がハイテンションで絶賛していて、なんかその雰囲気に押されて後日CDを買ってしまった。

www.sonymusic.co.jp

 

※リンクは40周年バージョンのCDですが、僕が買ったのは30年以上前。当時はCDがまだあまり普及していない時代でCD化していないものも多くて、レコード屋の一角のこじんまりとしたCDコーナーでこのアルバムを発見して喜んだ思い出。

 

購入の動機はほんと「音楽の先生があまりにも絶賛するから」だけだったけど、結果買ってよかった。

(日本の音楽史に残るアルバムのようだったけど、当時の僕は何も知らず、、、)

 

音楽的素養0の僕だけど、

この「A LONG VACATION」

 

なんかオシャレー

なんかいけてるオトナー

 

な感じで、

中学生だった僕はちょっと大人になった気分に。

アルバムの中のFUN×4って曲がちょっと大人な感じの恋愛要素があって好きで、

 

手に入れてしまったよ

お目当てのあの娘を

 

ってところは今でもふとした瞬間になんか口ずさんだりする。

最近何か手に入れた覚えはないけど。

 

君は天然色って、今でもCMに使われたりして聞くことがあるし、でも色褪せた感じもないし、本当すごい曲なんだなー、音楽の先生、素敵な曲を紹介してくれてありがとう!多感な時期に良い音楽に触れる機会を作ってくれてありがとう!あれが本当の意味での音楽の授業!やるね先生!元気かな?

なんてことを考えた今週のお題

 

おしまい。

 

☆おまけ

YouTubeで「君は天然色」をあらためて聴いてみたのだけど、虹のかかる「ピューーーン♪」の音が小さくなっている気が。。。音楽室で聴いた時、自分の部屋で聴いた時は、もっとはっきり聞こえたような。虹がはっきりかかっていた記憶。思い出補正がかかっているのか、単に老化で高音が聞き取りにくくなっているのか。。。