output43’s blog

誰かに都合よくいい感じで見せたい雑記

戦え!パパサンター 最終話「娘の笑顔!」

今週のお題「大切な人へ」

前回までのあらすじ

パパサンターの「大切な人(=娘)」が希望したクリスマスプレゼントは「すみっコぐらしのパソコン」
が、しかし、
「すみっコぐらしのパソコン」は合法怪人テンバイヤーの手に落ちていた。
市場には定価よりも7,000円〜8,000円ほど値段が釣り上がった商品しかない状態に!
クリスマスから時は経ち、既に2月に。それでも全然下がらない価格。
このピンチに通販神アマゾーンが登場!テンバイヤーに勝利!正義は勝つ!
と思ったら商品の発送は4月!という現実。
パパサンターはただただ途方に暮れるのであった。。。

前回のお話はこちら↓↓↓

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2月某日

◆娘
「パパ、サンタさん本当に来てくれるのかな?すみっコぐらしのパソコン、届けてくれるのかな?」

◆パパサンター(父親の姿)
「サンタさん、今、一生懸命すみっコぐらしのパソコン作っているんだよ。きっと作るの難しいから時間がかかっているんだよ。」

◆娘
「そうなのかなあ。本当は私が悪い子だから来てくれないのかな。学校の友達に言われたんだ。〇〇ちゃんちに来ないのは悪い子だからだって。みんなの家はちゃんとクリスマスにサンタさん来ているって。(グスン)」

◆パパサンター(父親の姿)
「そっ、そっ、そんなことないよ。大丈夫だよ。すぐ来るよ。あっ、そろそろ会社に行かなければ。大丈夫だから元気を出して。」
(娘よ。すまない。。。不甲斐ない父を許しておくれ。)

(トボトボ。トボトボ。駅に向かうパパサンター。)


ボワワワワワン♪モクモクモク。


◆合法怪人テンバイヤー
「フハハハ。パパサンターよ。相変わらずしょぼくれてんなー。毎日娘の悲しい顔を見ても平気で暮らせるお前は鬼だな。あー、怖い怖い。」

◆パパサンター
「出たな、テンバイヤー。ムカつくこと言いやがって。いい加減、すみっコぐらしのパソコンを囲い込むのはやめろ!お前に人の心はないのか!」

◆合法怪人テンバイヤー
「お前は何度言ってもわからないやつだなあ。価値のあるもの、高く売れるものを安く売るバカがどこにいる。俺様は在庫を抱えるリスクを取って利益を得ているのだ。何も悪くない。」

◆パパサンター
「いや、やっぱり良くない。本当に必要としている人が入手できないのは間違ってる!今、マスクの買い占め&転売が大きな問題になっているじゃないか!」

◆合法怪人テンバイヤー
「うう、あれはたしかに良くない。あれは、やめたほうがいいと思う。うん。」

◆パパサンター
(あれっ、そこは反論しないのか。)
「それを反省しているのなら、すみっコぐらしのパソコンも適正価格でリリースしろ!」

◆合法怪人テンバイヤー
「じゃかましい!すみっコぐらしのパソコンは別だ。こっちは娯楽品だからな。7,000円〜8,000円余計に出せば、娘の笑顔がすぐに見られるんだぞ。いい加減諦めて購入したらどうだ?くだらない意地を張って4月まで娘の悲しい顔を見ながら過ごすのか?あん?どうなんだ、ケチケチパパサンターさんよ。」

◆パパサンター
「うう、何度言われても、やっぱり買わないぞ。最近の、

人気が出そうな商品が発売される⇒即買占め⇒高値で転売⇒本当に必要な人が悲しむ!

この流れを断ち切るのだ!」

◆合法怪人テンバイヤー
「ハイハイ、ホント頑固だね。分かりました分かりました。4月までそうやって意地を張って娘の悲しい顔を見ながら過ごしてくださいな。」

◆パパサンター
「くっ。ムカつく!」

モワモワモワモワ

◆??????
「パパサンターよ。元気か?」

◆パパサンター
「その声は、通販神アマゾーン様!」

◆合法怪人テンバイヤー
「どうしたアマゾーン?お前の出番は4月だぞ。パパサンターをからかって遊んでんだから引っ込んでな!」

◆通販神アマゾーン
「おごるな、テンバイヤー!」

◆合法怪人テンバイヤー
「ふん、何を偉そうに。4月配送の分際で。すみっコぐらしのパソコンを入荷してから来やがれ!」

◆量販神アマゾーン
「フフフフ、ハハハハハ!ヌハハハハハハ!
パパサンターよ!そしてテンバイヤーよ!よく聞け!すみっコぐらしのパソコン、明日届けるぞ!」

◆パパサンター
「えっ??」

◆合法怪人テンバイヤー
「えっ??」

◆パパサンター
「えええええええええええ!本当ですか????」

◆通販神アマゾーン
「メーカー神が、子どもたちのために頑張ってくれたのだ。早めの入荷で明日配送じゃ!」

◆合法怪人テンバイヤー
「なにいいいい。ちっ、やりやがったな。」

◆パパサンター
「やったあー!アマゾーン様、ありがとうございます!ありがとうございます!
見たかテンバイヤー、やっぱり正義は勝つのだ!覚悟を決めて、適正価格で販売しな!在庫を抱える前にな!」

◆合法怪人テンバイヤー
「なんだてめー、偉そうに。お前、何もしてないじゃないか。アマゾーンでポチッとしただけだろ。」

◆パパサンター
「店回ったり、電話したり、毎日ネットチェックしたりしたわ!」

◆合法怪人テンバイヤー
「大したことしてねーじゃないか。だいたい、お前が早めに娘にリサーチしないから娘が悲しむことになったんじゃないのか?原因の一端はお前の無計画のせいでもあるんだぞ、無能サンタめ。まあいい。まだまだ市場の商品が足りない状況であることは変わりないんだ。客はお前だけじゃないからな。次回はもっと苦しめてやる。じゃあな。」

ピューー
(立ち去るテンバイヤー) 


◆パパサンター
「待て、テンバイヤー!くっ、最後まで痛いところをつく。ムカつくやつだ!」

次の日。。。

◆娘
「パパ!すみっコぐらしのパソコン、めちゃくちゃ楽しい♪計算の勉強もできるしお絵かきもできるしゲームもできるんだよ!マウスもめちゃくちゃかわいい。サンタさん、ありがとう!(ニコニコ)」

◆パパサンター(父親の姿)
「な、言っただろう。〇〇ちゃんはいい子だからちゃんとサンタさん来てくれたんだよ。今年もプレゼントもらえるように勉強も遊びも頑張ろうね。」

◆娘
「うん、頑張る!」

◆パパサンター(父親の姿)
「今年のプレゼントと言えば、、、ねぇ〇〇ちゃん、今年のクリスマスは何をサンタさんにお願いするの?」

◆娘
「やだなあ、パパ。まだわからないよ。今、2月だよ。」

◆パパサンター(父親の姿)
「そうだよね、ハハハハハ。」

◆娘「ハハハハハ。」

大切な娘の笑顔を見て、
今年のクリスマスこそは早め早めのリサーチをするぞ!
と心に堅く誓うパパサンターであった。

(完)

というわけで、すみっコぐらしのパソコン、やっとゲットできた!長い長い戦いだった。。。気が早いけどクリスマスは計画的に!

おしまい