output43’s blog

誰かに都合よくいい感じで見せたい雑記

二重跳び、跳べた!跳べたよ!

今週のお題「運動不足」

小学生の頃、僕は運動はそれなりに出来るチームに属していたと思う。だってジャンケン強いって言われていたし。(運動ができると、何故かジャンケンも強いやつと思われる、小学生らしい発想。うちの学校だけ?)
そんな僕ですが、マット運動、鉄棒、そして縄跳びは苦手だった。
縄跳びに関しては、運動は出来たほうで体力もそれなりにあったので、長い時間跳び続けることは出来たのだが、「技」が出来なかった。
あや跳び(手を交差させて跳ぶやつ)ぐらいは出来るのだけど「二重跳び」が全然出来なかった。すごく頑張って2回ぐらいしか跳べなかった。「必殺技!ハヤブサ!」みたいな感じで「あや跳びの二重跳び」をビュンビュン跳ぶ女子を横目に、なんとも悔しい気持ちで過ごしていた。
(女子って縄跳び得意ですよね。うちの学校だけ?)

「二重跳び」を克服できないまま時は過ぎ、高校生になった僕は、ある日ふと思った。
ふと思った、というよりは、いきなり頭の中に映像が広がった感じ。今、振り返っても不思議なのだけれど、

ビュビュビュン、ビュビュビュン、小気味よく二重跳びをしている自分の映像が急に頭の中に浮かんできたのだ!

高校生時代、部活をやっていなかったので有り余るエネルギーがくすぶっている状態、運動不足だったので、僕の脳が

運動したほうが良い

手軽な運動と言えば縄跳び

縄跳びと言えば苦手な二重跳び

二重跳びを克服したとするとこんな感じ

みたいな連想ゲームで僕に「二重跳びが出来ている」映像を見せたのかもしれない。

夜だったと思う。
僕は縄跳びを持って近所の公園に走った。

そして、準備運動などもせず、いきなり二重跳びにチャレンジした。

ビュビュビュン、ビュビュビュン、ビュビュビュン!

「跳べた!跳べたよ!」

(昭和世代の方は、往年のポカリスエットのCM、中山エミリさんがダチョウに乗ったときのセリフ「乗れた!乗れたよ!」のイメージで再生してください。BGMは「FIELD OF VIEW」の「突然」で。)

小学生時代、全然跳べなかったのが嘘のように10回、20回と跳べるのだ!永遠に跳べる勢いである!

この感動を誰かに伝えたい、って事で翌日、高校の友達に

「俺、二重跳び、跳べるようになったんだよ!20回以上、跳べるようになったんだよ!」

ってな具合で、鼻息荒く感動を伝えたのだけど、まあ、伝わらず。

「はあ。」
「へえー。」

ぐらいの反応。全然共感してもらえず。

まあ、そうなりますよね。

「高校生が小学生でも出来る二重跳びを出来るようになった。」

っていうだけの話ですから。

でも、思うのだ!

人が、いいと思うこと、感動すること、嬉しいこと、価値を感じること、は人それぞれ。自分にとってはダイヤモンドなことでも他人にとってはただの石ころ、その逆もしかり。
でも、そんなダイヤモンドや石ころをお互いに尊重しあえる、大事にできる世界がいいな。優しい世界。
他の人にとって石ころの価値の「二重跳び」の出来事は、僕にとっては今も輝くダイアモンド。宝物ですね(真面目な締め)。

おしまい。