output43’s blog

誰かに都合よくいい感じで見せたい雑記

クレヨンしんちゃんの映画で辛くなる

クレヨンしんちゃんの映画見た。

www.shinchan-movie.com

子供が爆笑し、大人が絶望する映画でした。

■個人的評価

☆✕3.2

 

■この映画をおすすめな人

・ポジティブマインドな人

・経済的に余裕がある人

・しんちゃん好きの子供

 

■この映画を見ないほうがいい人

・今、ガソリン高いなーって思ってる人

・老後が不安な人

 

■個人的な感想(ネタバレあり)

今回の映画は非リア充の男性「非理谷 充(ひりやみつる) 」(以下、充)としんちゃんがひょんなことから超能力を手に入れてあーだーこーだする映画。

いつものしんちゃんの映画は「家族」や「友情」や「努力」って素晴らしい!明日から前を向いて歩こう!って感じになるけど今回はそういう感じは一切無し。

松坂桃李さん演じる充がとにかく救われない。子供の頃からいじめられて、両親不仲で淋しい気持ちで生活していて、好きなアイドルに裏切られ、ティッシュ配りのバイトを馬鹿にされ、、、、

まあ、辛そう。

で、超能力を手に入れて世の中に復讐しようとするけど、しんちゃんが味方になってくれたことで思いとどまるっていう感じ。しんちゃんの力で改心するのはまあよくあるパターンだと思うけど、残念なことにその後、この充が救われるわけではない。

改心した充に対して、幸せなしんちゃんファミリーからかけられた言葉は「頑張れ!」のみ。「今の不幸は自己責任なので、自分で頑張って今の生活から脱出しな。」ってことである。正論。正しい。まあ、現実世界においては他人の人生に構っている余裕のある人は少ないし、充に「頑張れ!」って言うしかないかもだけど、映画だから何かしら「漫画的な希望の光(実は絵がうまくて成功しそうとか、YouTuberになって成功しそうとか)」があるのかと思いきやそういうのもなし。現実。充は野原一家と一緒に手巻き寿司食べて一時の幸せを感じたらまた不幸な生活に戻るのである、きっと。人によるけど、充は簡単にポジティブマインドになって前向きに生きられるような性格じゃないと思う。なぜそんなことが言えるか。だって僕に似てる気がするから。なんか気持わかる、充の。今回の件をきっかけに前向きに行動できるなら、そもそもとうの昔に変わってるはず。まあ、もう「頑張れ!」しか掛ける言葉ないね。。。

この充をイケメンリア充である松坂桃李さんが演じているところが更に残酷。松坂桃李さん。シンケンレッド。殿様である。今もドラマに映画に大忙しである。奥様は戸田恵梨香さんである。お子様も誕生予定で、幸せのカタチは色々あれど世間一般からしたらめっちゃ幸せそうな人の一人である。充の後ろに松坂桃李さんがチラいついて、その対比がより充の辛さを際立たせることに!すごい演出。

あ、1個元気の出るところがありました。最後にサンボマスターの「Future is Yours」って曲が流れるんだけどすごくいい曲でした!ちょっと頑張れそう。ちょっと。その一歩から頑張ろう。

 

おしまい。