ドラえもんの映画を見た。
ここ何年か子供と一緒にドラえもんの映画を見に行っているけど、子供の時のようには泣かないというか、泣けないというか。 大人になってしまったからなのか。
クレヨンしんちゃんの映画は今でもグッとくるものがあるんだけどなあ。
というわけで、今回の映画。 個人的には泣けないとかいう前に、しっくり来てない。
あらすじはこんな感じ。
以下、ネタバレがあります。
ドラえもん、のび太、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃん、っていういつものメンバーで、のび太が見つけたユートピア(←時空を移動できる宇宙ステーションみたいな感じ)に行く。
ユートピアに住んでいるとみんな優しく優秀になるとのこと。
ジャイアン、スネ夫がどんど優しくなっていく(でも感情の起伏も少なくなっていく)。
実はユートピアの人工太陽の光が人間を無感情、無個性にしていくのでした!
さあ、どうするのび太! (のび太はなぜかその光の影響を受けない。)
のび太的には、いつものジャイアン、スネ夫、しずかちゃんがいい!
って、ことで、人工太陽を壊して、みんな元に戻ってハッピーエンド!
ってオチなのだけど、、、、
なんかスッキリしない。。。
ほんとにいつものジャイアンとスネ夫がいいかなあ?
暴力男と意地悪な男。
自分の気分で何もしてないのび太を殴る男。
親の経済力を武器に、新しい遊び、旅行などでのび太を仲間はずれにして精神的に追い詰めていく男。
どうせなら、しばらくの間は「ちょっと無感情なジャイアンとスネ夫」がいいな、個人的には。
僕、心が疲れているのかしら。
で、子供に聞いてみる。
「いつものジャイアンとスネ夫、ユートピアのジャイアンとスネ夫、どっちがいい?」
「いつものジャイアンとスネ夫!」
「なんでー?いつものジャイアンとスネ夫、嫌なやつじゃん。」
「個性が奪われるのは嫌。〇〇ちゃん(←子供の友達)は私の面白いところを好きになってくれて友達になってくれたの。だから個性がなくなるユートピアは嫌。」
「でも、暴力とか仲間はずれって嫌じゃない?」
「現実の世界でジャイアンとスネ夫が心を入れ替えてくれればいいから、現実の世界がいい。」
その通りですね!
当たり前のことが見えてなかった気がしますよ、はい。「0か1か」じゃないですよね。世の中は。何かに「あきらめていること」自体をもはや忘れて生活していた気がします。
やっぱり心が疲れているのかしら。
そっと、机の引き出しを開けてみる。
やっぱり心が疲れているのかしら。
おしまい。