今週のお題「夏野菜」
大学1年生の夏休み。
体育の授業で「自転車のツーリング的なもの」があった。
競技用っぽい自転車に乗って(自転車は学校が貸してくれる)、2泊3日でトータルで100kmだか200kmを走る授業。
※参加しないと単位が取れない。
30年くらい前の夏なので、今ほど暑くはなかったと思うのだけど、それでもまあ炎天下の中、日傘なんかも差さずにひたすら田舎の道を自転車で走るのはつらい。
それなりに競技用な自転車なのでサドルがママチャリと違って座る場所が細長い&硬い。結果、お尻が痛くなる。更に慣れない筋肉を使って筋肉痛。ってな感じで最終日はヘロヘロな感じに。
で、最終日のお昼、太陽ジリジリの中ゴール目指してひーこら自転車を漕いでいると休憩タイムに。
そこで大学の先生たちがダンボールを出してきた。開けるとそこには色鮮やかな握りこぶしぐらいの大きさのトマトが!めっちゃ美味しそう!
「ゴールまであともう少し。みんな食べてー!」
粋な振る舞い。トマト嫌いな人も多いけど僕は歳を重ねるごとに何故かトマトが好きになっていて大学生のときにはもうすっかりトマト好きになっていた。(ホテルの朝食ビュッフェでトマトがあったらトマト祭り(←トマトだけお皿に盛る)をするぐらい。)トマトご馳走♪
早速1つ手にとって、水道で洗う。
雲一つない空の下。見渡す限りの田んぼ。真っ赤なトマト。日に焼けた汗だくの若者。抜群のシチュエーション!
思いっきりガブっ!
まずっー!!!
嘘でしょ。
このシチュエーションなら
うまーっ!!!
てなるはず、普通なら。いや絶対に。
なんかこのトマト、申し訳ないけど不味いのだ!
それって僕だけ!?みんな普通に食べてる。
なんとなくもう一回洗ってみる。やっぱり不味い。う~~~ん。
「これ不味くない?」って友達にも言いたかったけど、なんか言ったらいけない気がして、そっと残してしまいましたとさ。
勝負事は最後の最後まで気を抜いてはならない。物事に絶対はないのだ。そんなことを悟った18の夏。
おしまい。