今週のお題「秋の歌」
高校生の時。
友達の学校の文化祭に行ったときの話。
当時はバンドブーム。
イカ天とかやってた時代。
もれなく文化祭は素人バンド発表会に。
体育館では、
1つのバンドが2曲ぐらい演奏して交代する。
という形式でライブが行われていた。
で、
その時、初めて素人のバンドの演奏を聞いたのだけど、、、、、
なんか音がとっ散らかっているというか、
どんがらがっしゃーん!という感じ。
そこにボーカルの人の声があいまって、よりどんがらがっしゃーんが増すというか。
下手とは違うなにか不安定、混沌とした世界。
普通に違和感なく聞けるプロのバンドってすごいんだ!
って思ったのでした。
で、何組目かに女の子バンドが登場した。
ポポロンズ!
すごい可愛いバンド名!ナイスセンス!
お菓子のポポロンからとってきたのだと思うのだけど、ポポロンのちっちゃいシュークリームみたいな可愛らしさを連想させる素敵なバンド名!
ポポロンズ、リズム感が良くてついつい口にしたくなる素敵なバンド名!
で、いざ演奏。
曲はガールズバンドの先駆者、
プリンセス プリンセスの「19 GROWING UP」
今までのバンドとは打って変わってプロさながらの演奏&ボーカル!!!
ってことは全然なくて、
まあ、どちらかと言うとどんがらがっしゃーんな感じ。
んがしかし、
海の近くの古びた体育館。
秋なのに少し暑くて体育館の扉は全開放。
そこから降り注ぐ暖かい日差しと秋風。
お客さんは友達のバンド以外は興味なくて常にがやがや。
舞台の上で一生懸命演奏&歌う女子高生。
楽器の音色と歌声の不安定感。
19 GROWING UPの青春⇒大人、不可逆のエモい歌詞。
その場面。
当時も
「よく分かんないけど、なんかいいなあ。」
って思ってたんだけど、
今思い返すと、
なんか美しい。
神々しい。
ポポロンズの
もう二度と開くことのない宝の地図
キラキラの青春がそこにあった!
うらやましいぜー!
そんな訳で僕の中では
19 GROWING UPと言えば、
プリンセス プリンセスではなくポポロンズ!
で、実はポポロンズのメンバーの一人が今の奥様!みたいな話は一切ない。
なんなら(他校と言うこともあって)メンバーの名前も誰一人知らない。
一方的な青春の思い出。
おしまい。