output43’s blog

誰かに都合よくいい感じで見せたい雑記

ポポロンズと19 GROWING UP

今週のお題「秋の歌」

高校生の時。
友達の学校の文化祭に行ったときの話。

当時はバンドブーム。
イカ天とかやってた時代。
もれなく文化祭は素人バンド発表会に。

体育館では、

1つのバンドが2曲ぐらい演奏して交代する。

という形式でライブが行われていた。

で、
その時、初めて素人のバンドの演奏を聞いたのだけど、、、、、

なんか音がとっ散らかっているというか、
どんがらがっしゃーん!という感じ。
そこにボーカルの人の声があいまって、よりどんがらがっしゃーんが増すというか。
下手とは違うなにか不安定、混沌とした世界。


普通に違和感なく聞けるプロのバンドってすごいんだ!
って思ったのでした。

で、何組目かに女の子バンドが登場した。

ポポロンズ!

すごい可愛いバンド名!ナイスセンス!
お菓子のポポロンからとってきたのだと思うのだけど、ポポロンのちっちゃいシュークリームみたいな可愛らしさを連想させる素敵なバンド名!
ポポロンズ、リズム感が良くてついつい口にしたくなる素敵なバンド名!

で、いざ演奏。
曲はガールズバンドの先駆者、
プリンセス プリンセスの「19 GROWING UP」

今までのバンドとは打って変わってプロさながらの演奏&ボーカル!!!

ってことは全然なくて、

まあ、どちらかと言うとどんがらがっしゃーんな感じ。

んがしかし、

海の近くの古びた体育館。
秋なのに少し暑くて体育館の扉は全開放。
そこから降り注ぐ暖かい日差しと秋風。
お客さんは友達のバンド以外は興味なくて常にがやがや。
舞台の上で一生懸命演奏&歌う女子高生。
楽器の音色と歌声の不安定感。
19 GROWING UPの青春⇒大人、不可逆のエモい歌詞。

その場面。
当時も
「よく分かんないけど、なんかいいなあ。」
って思ってたんだけど、

今思い返すと、
なんか美しい。
神々しい。
ポポロンズの
もう二度と開くことのない宝の地図
キラキラの青春がそこにあった!

うらやましいぜー!

そんな訳で僕の中では
19 GROWING UPと言えば、
プリンセス プリンセスではなくポポロンズ!

で、実はポポロンズのメンバーの一人が今の奥様!みたいな話は一切ない。
なんなら(他校と言うこともあって)メンバーの名前も誰一人知らない。
一方的な青春の思い出。

おしまい。